雪林檎のブログ

認知症の母と障害者の姉と、そして離れて暮らす妹のわたし

ケアマネさんからの電話

ケアマネさんからの電話や、姉のグループホームの方からの電話には、いつもドキッとします。


母に関しては、


床下消毒の業者さんが来て、言われるままに契約してしまったようです…


とか、


飼い犬に人の食べ物を与えてしまって、体調がおかしいようです、


この間一番困ったのは、

飼い犬がヘルパーさんの腕を噛んで怪我をさせてしまったということ。


床下消毒の業者さんについては、

わたしが行った時にたまたま名刺を見つけて連絡して、事なきを得ました。

不思議なことに、ケアマネさんが行った時には名刺はなかったのに、わたしがその後行った時には電話台の上にポツンと置いてあったのです。


飼い犬の体調については、我が家に連れて来て、病院を受診し、現在は良くなっているものの、母はおそらく食べ物を与えてしまっているでしょう…


ヘルパーさんの腕のケガについては、2針も縫ったとの事で、お見舞いを持って行ったのですが、受け取ってもらえませんでした。

ケアマネさんが、大丈夫ですよ、元気に仕事されていますよ、と言ってくれましたが…



姉については、

部屋のものがなくなったと言って、パトカーを呼んでしまったと。

しかも2回も。

困ったことがあったら、グループホームの方か、わたしに連絡するようにと、携帯電話も契約したのに、なぜそんな事を…


心配になって訪問すると、

どうやら薬が飲めていなかったようでした。


こんなことの連続で、

ぐったりしていると、たまたま電話を受けた時に近くにいたうちの旦那さんは、


ママ、大変だねぇ

子どもが2人増えたみたいだね


と、呑気に言うのです。


心の中で、

あなたも子どもみたなものだよ、と思っていますが。


うちの旦那さんも旦那さんの家族も、

姉が障害者であることにも、全く気にしない人で、ありがたく思っています。


でもまぁ関わることもないのですが。


結婚当初から、とにかく仕事人間で、

今から15年前くらいは会社もブラックなんじゃなんじゃないの?というくらい休みも取れず、

もともと平日休みな事から、

わたしは今でいうワンオペ育児をずっとしてきました。

そんな時、母には本当にお世話になったのです。


だから子ども達もおばあちゃんには懐いていて、

この間久しぶりに実家に連れて行ったのですが、

母は孫たちには興味がないようでした…




話がどんどん飛びましたが、


今週末、何事もなく過ぎますように…


台風の影響も最小限にとどまりますように…

こころの中

父の死後、もう5年になりますが、

色々ありました。


母が特におかしくなったのは今年4月からですが、もっと前からおかしい事は色々ありました。


今の病院の前に違う病院にも通っていたし、

夜中に電話して来ておかしなことを言ったり、具合が悪いというので夜、下の子を連れて泊まりに行くと、夜中何度も起きて大きな音を出して怒っていたり、でも朝になると忘れているという、確かそれは今から2年近く前の話です。


だからわたしは、母について、姉のことも含め、感情を押し殺してきました。

悲しいとか、そんな事を考えていたら、とても一人で対処出来ないから、淡々とやらなくてはいけない事をこなしてきた感じです。


だけど、もともと、能天気に生きて来たわたしにとって、どこかで無理をしていたのかもしれません。

正直、精神的に壊れそうな時期が7月でした。


わたしは一人目を出産後に軽い産後うつになり、体重が30キロ代になってしまい受診した事があります。

今回は全く痩せませんが(泣)、もしかしたら受診した方が良いのかも、と思うくらい心がおかしくなりそうでした。


認知症は病気で、本人が一番つらい、

というのは母が穏やかになった今だから思えます。

怒りの感情をもろにぶつけられていた時は、わたしにはそんな風に思う余裕はありませんでした。

大好きだった母が恐ろしくて、逃げたくて仕方ありませんた。

わたしの心も限界でした。


今は、母が落ち着いてくれて、わたしの心も落ち着きつつあります。

でもその分、ちゃんとしていたころの母を思い出す事が増え、もしその時の母が今の自分を見たらどんなに悲しいだろうと思うといたたまれなくなるのです。



同じ、認知症の親を抱えている人は、どんな気持ちで過ごしているのでしょう。

同居ならば、そんな事を考える暇もなく、介護に追われているのかもしれません。

離れて暮らして、ケアマネさんやヘルパーさん任せのわたしはまだまだ甘いのだと思います。

この2ヶ月のこと

気づけばすっかり寒くなりました。

今年の異常な夏の暑さと、苦しみ悲しみを、わたしは生涯忘れられないでしょう。



この2ヶ月、色々な事がありました。



まずは姉をグループホームに入れるために色々動き、なんとか本入居にこぎつけました。


本入居までの体験でも、泊まりに行ってくれたと思えば、朝の5時にわたしの携帯が鳴り、いなくなりました、と。

結局、本人は散歩に出かけただけという事ですぐに見つかりましたが、わたしは平謝りでした。

それでも何とか本入居にこぎつけ、入居に必要なカーテンや、ベット、収納、テレビ、棚、当面の洋服など、姉と買いにいき、ベットは汗まみれになって組み立てました。



そしてその頃、母は、毎日怒っていて、電話攻撃の嵐でした。


姉が家を出た事で、姉を取られた、通帳も取られた、あの子(わたし)のせいで、自分はこんなに痩せてしまったと親戚に言って、わたしに連絡が来る始末。


夜中1時過ぎまでわたしの携帯が何度も鳴りました。

悪夢のような日々でした。



「認知症」「電話 」「しつこい」


と検索して出てくる対応策を調べると、

そのうち電話をかける事もできなくなります、

とあり、それならば今は耐えるしかないのだろうか、と思ったり。

それでもやっぱり気がおかしくなりそうでした。


その時は、ケアマネさんに連絡して話を聞いてもらうのが、わたしにとって救いでした。


明るくて面倒見の良いケアマネさんは、わたしの携帯番号を母の電話帳から消してくれ、ケアマネさんのいるケアセンターの電話番号をかわりに書いてくれました。

その後は携帯への連絡はなくなりました。


そして7月の終わりの受診で、担当医に状況を話し、薬を変えてもらうと、母の様子が少しずつ変わってきました。

怒りの感情が減ってきて、穏やかになって来たのです。


お盆には、父のお墓まいりにも行くことが出来、姉も一時帰宅が出来るようになりました。


母の感情が落ち着いた事で、わたしも気持ちが少し楽になりました。

でも逆に、物忘れやできる事がどんどん減って来ている気がします。


わたしは、感情的な母から逃げたい気持ちでいっぱいだったのが、母が穏やかになった事で、急に色んな現実を突きつけられた気持ちになりました。


そして、それからまた色々な事が起こります。

それはまた、書きます。